一人ひとりの自己実現のために |
○誰もが人として誇りと責任をもち、共に暮らし、
助け合える地域づくりをめざします。
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○主体的に働くチャンスを創造し、
チャレンジしていける場づくりをめざします。
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○誰もが安心できる居場所を大切にします。 |
法人理念に込めた願い
障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)の施行以後、障がい者を取り巻く状況はめまぐるしく変化しています。社会福祉法人豊芯会でも、そうした変化の中で組織を見直していこういう機運が生まれました。
組織の見直しを始めた平成26年。まず、法人の現状を職員がどのようにとらえているのか、課題は何か、課題をどう改善していけるのかということを検討しました。課題の中には、これまでの法人理念が職員・利用者に十分に浸透していないということも含まれていました。そこで、主任以上の職員で構成する会議で各職員が理念案を持ち寄り、そこでの検討結果を踏まえて、法人において職員が大切だと考えているキーワードを抽出しました。そのキーワードをヒントに、プロジェクトチームを中心に理念案を提示し、その他の職員や利用者の意見も参考にしながら、約1年間にわたる検討の結果、新たな法人理念が出来上がったのです。
新たな理念では、職員、利用者、そしてそれぞれを取り巻く人たちすべてが自分の可能性を信じ、希望を持ち、自分らしく生きること(自己実現)を大きなテーマとして掲げました。
私たちは、一人ひとりが生活者としての自分に誇りと責任を持ち、お互いが地域住民として地域で支え合いながら暮らすということに価値を置いて活動を行っています。そうした取り組みが地域に浸透していくことが「地域づくり」につながっていくのではないかと考えます。
また、障がいのある、なしにかかわらず、働くことは人としての尊厳を保ち、成長を促します。働く場を創り出して提供したり、働く場に利用者を送り出すことによって、自己実現を支援します。そして、職員もそうした実践に主体的にかかわることによって、自分自身を磨いていくのだと思います。
現在、豊芯会では多様な事業を展開しており、多くの人にご利用いただいています。スキルアップを目指す人、生活の安定を目指す人など、利用する目的はそれぞれですが、誰もが安心していられる時間と空間を提供したいというのが、私たちの願いです。